極小粒なのに豆味しっかり、牛若納豆の『西陣小町』
西陣という名称をご存知です?
京都府京都市上京区から北区にわたる地域で、京都御所の北西あたりにある地域です。西陣といえば西陣織。京都を代表する織物の一つで、高級絹織物です。
あと、小町という言葉もあります。
小町とは小野小町のことで、小野小町が美人だったので、評判の美しい娘のことを言います。だいたいは地名を付けて◯◯小町と言ったりします。
この小町に西陣が付くと、「西陣で評判の美しい娘」とという意味になります。なんか、はんなりした感じを個人で勝手に受けます。
ここまで来たらお分かりになると思いますが、そういう名前の納豆があるのです。
今日の納豆は牛若納豆さんの「西陣小町」です。
牛若納豆「西陣小町」
京都の納豆屋さん牛若納豆さん。当ブログでは、すっかりお馴染みです。
牛若納豆さんは納豆が美味しいだけでなく、京都というブランドを活かした商品も魅力の一つです。
最近ご紹介した中では大粒黒豆納豆の弁慶や、中粒納豆の静御前、自社がある地域の名を冠した洛北などがあります。
この牛若納豆さんがある京都市北区紫竹下緑町は、西陣の地域に非常に近いです。それに関連してか付けられた今回の「西陣小町」というネーミングは、「京都の極小粒納豆」としてかなり秀逸な名前ではないでしょうか?
では早速開けてみます。まず個別の容器はこんな感じです。
見ての通り小さい粒(極小粒~小粒)の納豆です。まず開けてみます。
中にはタレだけ入っています。続いてその下の納豆です。
ほどよい色白の肌に、ほどよい被り。少しトロ肌の、小町の名にふさわしい、美しい納豆です。
香りはすっきりしていす。少し、ひなびた納豆臭もあり。
一粒持ち上げると、糸引きほどよく。混ぜると粘りもほどよい。
そのまま食べてみると、強い豆味。粒が小さいと豆味が感じにくい傾向があるのですが、こちらはしっかり豆味を感じます。雑味少なく、後味に発酵味がほんのり。
これは美味しい予感しかしません。なるほど、この納豆にからしはいらないと思います。
最近わたしはタレを全部入れず、適量入れて味を調整しながら食べるのが流行っています。なので適量混ぜて食べてみます。
うん、美味い!
豊かな豆味と、そこにちょっと足りない部分をタレの味が補います。…いや、ひょっとしたらタレいらないかも。
それぐらい納豆自体の味が、たいへん美味い。しかも極小粒なので食べやすい。これは美味いなぁ。西陣小町の名に恥じない、むしろぴったりな納豆です。さすがは牛若さんの納豆。
たいへん美味しかったです。ごちそうさまでした。