深いコクと味の熟成こうじ納豆、ゆきんこの『雪割納豆』
郷土料理に発酵食が多く、そんな料理が好きな我が家であります。
関西で馴染み深いのが、へしこ。青魚(主にサバ)に塩を振って麹漬けにした保存食です。
特に福井県小浜市など若狭地方のサバのへしこ有名で、しかもうまい。
わたしが酒に狂ってた頃は、酒の肴にサバのへしこをちびちび食べていたものです。
そんなへしこの味を思い出したのが今回の納豆。ゆきんこさんの「雪割納豆」です。
ゆきんこ「雪割納豆」
山形でも雪深い置賜地方の郷土料理、雪割納豆。置賜地方とは山形県の内陸部南部。古くは上杉家が移転した地で、ほとんどが米沢藩だったのだそうです。
この雪割納豆は納豆に米こうじを加え、長時間じっくり発酵させたものです。パッケージのゆきんこが、かわいらしいですね。
箱の裏はこんな感じ。
ここに「雪割」という名前の由来が書いています。引用しますと。
「雪割」という名前は、長い一冬の間に降り積もった雪を割り、暖かな春を呼び込むという縁起の良い意味が込められております。
とのことです。
ちなみに表から見て右側面にも文言が書いてあって
朝の食膳 夕べの酒席に 雪割納豆
と、俳句のように書かれています。
ちなみに、この反対側は容量(150g)や賞味期限などです。
箱を開けてみると、中には袋詰になった雪割納豆がありました。
今まで食べた納豆の中でも、ちょっと違う感じ。納豆にある大豆の粒感が見ただけでは感じられません。
印象的には味噌です。いろいろ具材を混ぜた、おかず味噌のような感じを受けます
封を切って、中身を少し取り出します。
これが雪割納豆ですかぁ…。納豆の香りが、かなり強いです。妻がすごく臭いと言っています。
そのまま食べてみると、濃い味。塩味強めで、その中にじっくり発酵させたことによる深い旨みとコクがあります。
うん、美味い。美味いけど、がつがつといっぱいは食べれません。
ゆきんこのホームページでも「そのまま少量ずつ」と食べ方が書いています。少量だけご飯にのせて、いただきます。
美味しいですね〜。素晴らしい発酵味です。
旨みが凝縮していますので、少量でオッケー。というか、少しずつでないと食べれません(笑)
しかし、この味はいろいろ試したく味です。お鍋で、鍋のダシを入れた取り皿に、柚子胡椒のように少量入れてみたりとかしました。
1番のお気に入りはお茶漬けです。これが、先ほどのへしこの味を思い出すような味。サバと大豆は違うんですけどね。味と風味がとてもいい。
このように食べているので、なかなか減りません。買って開封してから、半月以上ほど冷蔵庫にいて、先日ようやく食べ終わりました。
ある意味、コストパフォーマンスもすごく高い納豆だと思います。
たいへんおいしかったです。ごちそうさまでした。