わたしと納豆ごはん

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100%天然納豆菌のナニワの納豆、小金屋食品の『なにわら納豆』

小金屋食品「なにわら納豆」

なにわら納豆。昔ながらの製法で作られた、わら納豆です。

「なにわら納豆」の全体の画像その1、表側

現在の納豆の多くは、抽出培養された納豆菌を使って発酵しています。ですがこちらの納豆は、藁に自生している天然の納豆菌を使って発酵した納豆。

「なにわら納豆」の全体の画像その2、裏側

その証拠に、原材料名には「大豆(国産)」としか明記されていません。

「なにわら納豆」で原材料名などが記載されている部分の画像

作っている納豆屋さんは大阪の小金屋食品さん。

リンク:小金屋食品

実はこちらの納豆、当ブログで以前も紹介しています。

ですが、その前回はずいぶん前。しかも納豆の紹介も中途半端。さらに他の情報と抱き合わせという何とも言い難いもの。時代が令和になり、改めてご紹介したいと思った次第です。

まず、包装している袋から出した藁苞の画像がこちらです。

「なにわら納豆」の藁苞の画像

この藁苞も、それぞれの納豆屋さんで大なり小なり違いがあり、おもしろいです。

その藁苞を開けた画像がこちら。

「なにわら納豆」の藁苞の中の画像

藁苞の中に直接納豆があります。ほどよい濃さの色をした大粒の納豆。開けた途端から崩れる大豆たちは、ふんわりやさしく一つ一つ手で盛られている証拠です。

それは当然、発酵・熟成に大きく関係してきます。大豆の一つ一つ、隅々まで白い納豆菌が見られるのは、そのためですね。

この納豆を器に移し、少しかき混ぜたものが、こちら。

「なにわら納豆」の納豆の画像

とても柔らかく、すこし混ぜただけでも表面が崩れるほどです。

糸は引きは弱いですが軽やかで、粘りはひかえめ。香りもひかえめで、藁の香りを強く感じます。

この納豆にはたれやからしは付いていません。包装の文言どおり、塩をぱらりとかけて、いただきます。

やはり、うまい。

もっちりした大豆からふわりと感じる甘みとうま味。あっさりした味わいながら、複雑味に富んだ味わい。本来これらはひかえめですが、塩によって味が引き立ちます。

納豆ぽい尖った部分はひかえめで、その代わりに感じられる熟成発酵した大豆のさわやかで優しい味わい。そこに藁苞ならではの藁の風味が鼻を抜けていきます。

小金屋さんならではのおいしい納豆です。たいへんおいしかったです。ごちそうさまでした。