水戸の本格手づくり藁納豆、だるま食品の『わら納豆』
見つけた場所は、和歌山県のとある産直。
正直、和歌山でこの納豆に出会うは思いもしませんでした。
というのも、和歌山県は本当に納豆と出会うことが少ないんですよ。
わたしは関西の様々な産地直売所やスーパーによく寄るんですけど、納豆に関しては和歌山では、出会うことがとても少ないのです。確実に出会う所は和歌山県が発祥の産直直売所「よってって」ぐらい。ですが、ここで置かれているのほ弁慶納豆とか、納豆の種類は決まっている。
ですので、和歌山県で新しい納豆との出会いは、あまり期待していなかったのですけど、まさかあの「だるま納豆」に出会うとは、まさかのまさかや!
納豆で有名な水戸市にある4つの納豆屋さん、その内の一つ「だるま納豆」さん。
だるまのデザインが特徴的です。
余談ですが、わたしは小さい頃、納豆が好きすぎて水戸への憧れがハンパない時期がありました。今は当時ほどのメチャクチャな熱意はありませんが、行ってみたい町の一つです。
そんな水戸を代表する納豆の一つを袋から出すと、藁を二つに折った藁苞納豆。藁を半分に追って作る製法は、昔ながらの方法。
とても自然な、昔ながらの藁苞です。きっと一つ一つ手づくりなのでしょう。
ちなみに、この袋の中に、たれとからしが同封されていました。
次に、この藁苞を開けてみようと紐を解こうとしたら、けっこう硬くて解けません。
後で知ったのですが、ホームページを見ると、藁苞を真ん中あたりから割って開けるみたいです。
そうとは知らず、両端の紐と格闘すること数分。結局ハサミで切って藁苞を解いたのが、こちらの写真です。
小粒の濃い色の納豆。水戸の納豆といえば小粒ですね。茨木で生まれた納豆専用の小粒大豆「納豆小粒」なのでしょうか? 茨城県産の大豆ですからね、きっとそうです。
その納豆を、藁から器に移したものが、こちらです。
では、そのまま少し食べてみます。
濃いめの見た目と違い、プレーンの豆味は意外とあっさり。旨みもあっさり。
豆の固さは少々かため。どちらかと言えば乾燥気味です。なんか昔の藁苞納豆って、こんな感じだったのでしょうか? いいですね!
香りも思ってたほど強くありません。わらの香りと、どこか懐かしい、ひなびた納豆の香り。
これは個人の感想なのですが、わらの納豆って、わらの臭いと、わらの納豆菌で発酵させたことで生じる独特の臭いの2つがあるように感じます。こちらのわら納豆は、その独特な臭いは控えめな感じです。乾燥気味ですので、その影響なのかもしれません。
では全部混ぜて食べてみます。
これは…、美味い!
たれとからしが合わさることで、後味になんとも言えない味が強調されるのか、味として強く表れてきます。
これが、何とも言えない独特の味。とてもくせになる味で、「また次も」と口に運びたくなる味。茨木の納豆は独特の、くせのある味がするというのは有名です。これが、いわゆる「くせ味」なのかも知れません。
これが茨木水戸の納豆の味ですか。なるほどこれは、なんとも言えない、クセになる味ですね。うん、美味いです。
たいへん美味しかったです。ごちそうさまでして。
それと余談ですが、この納豆を買った産地直売所「とれたて広場」の一角に、藁の束が売っていたのですが、ここからさらに東側、山深い地域の真国川沿岸の地域では、納豆文化が伝わる集落があるそうです。
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この地域は有田川流域まで広がるそうです。つまり、今回よった産地直売所も、その地域に入りかねない地域。
ということは、この藁の束は、納豆を作るという需要があるから、売られているのでしょうか?
そんなことを、藁の束を見たとき、ふと思った次第です。