粘りの強いニクい奴! 取れない納豆のネバネバを綺麗簡単に取る方法
納豆はご存知の通りネバネバしているのですが
このネバネバが茶碗や容器にくっついて、洗ったり流したりするのに面倒、という話を見かけます。
たしかに面倒です(笑) 昔は容器はそのまま捨てていましたし、茶碗を洗うのも苦ではなかったので気にしていませんでしたが、ゴミを分別するようになってからは容器は綺麗に流してから捨てるようにしています。
実は、ちょっとしたことで簡単に流せたりします。今回はそんな「ちょっとしたこと」の記事です。
(、大幅加筆・修正)
納豆のネバネバって何?
まず脱線するのですが、ネバネバについての話を少し。
納豆のネバネバ自体は納豆菌が大豆のタンパク質を分解して作られるもの、なのだそうです。
ものすごくざっくり言うと、グルタミン酸(ポリグルタミン酸 )とフラクタンという二つが納豆をネバネバさせている原因のようです。
これらがどんなものかは、わたしは専門家でないので分かりませんが、この二つの成分はどうやら水に溶けやすい性質のようです。
つまり、「水に溶ける」ということです。
ネバネバが水に溶けること自体は経験で知っています。味噌汁に納豆を入れると納豆のネバネバは固まったりせず、味噌汁全体に溶けて混ざり、汁に少しとろみが付いたようになります。「溶ける」というよりは「馴染む」「混ざる」といった感じでしょうか。
ネバネバを取る方法(簡単なものから、巷で噂の方法など)
では本題です。
納豆のネバネバは、簡単に言ってしまえば「水に溶ける」ということです。
つまりは、次のようなことをすると、簡単で、しかも綺麗にネバネバが取れます。
水に溶かす
シンプルイズベスト、水に溶かします。わたしはもっぱらこれです
ネバネバは水に溶けるのですが、実はすぐに溶けるという分けではありません。それなら「洗いにくい」なんて問題は起こりません。
そうです。時間がかかるのです。
「時間がかかる」といっても30分や一時間かかるという分けではありません。体感的には5分~10分ぐらい水で浸すだけ。それだけでネバネバは十分容器から洗い流しやすくなります。後は蛇口の水でさっと流せば、かなり綺麗になりますよ。
その水道の蛇口の水流だけの勢いで洗い流すという方法もありますが、効率的に良いとは感じません。水道代がかさみそう!(笑) やはり、10分ほど水に浸してから水で流すのが効率的だと思います。なによりラクチン。/p>
例えば納豆のネバネバが付くのは主に納豆が入っていた容器やかき混ぜるために使った容器。それと納豆ごはんなど食べるために使った食器などです。これらを食べ終われば即座に容器の中に水を入れ、そのまま流し(シンク)に置いておきます。食事が終わるころには簡単に流せるぐらい溶けています。
欠点として「少し時間がかかる」ということがありますが、手軽さはかなりのものです。個人的にはオススメです。
お湯
次にお湯です。実はお湯を使えばものすごく簡単に落とせます。
どうしてお湯なら簡単に流せるかは理由を問われても分かりませんが。昔から「納豆のネバネバは熱に弱い」と言われています。
有名な話で「納豆の糸は、味噌汁に浸した箸で挟むとすぐ切れる」というのがあります。おばあちゃんの知恵袋的な話です。テレビとかでもたまに取り上げられるので知っておられる方も多いと思います。
この「味噌汁を付けた箸」で容易に糸が切れる理由は、「熱」と「塩分」と言われています。まあ「熱」と言われても箸に付いた味噌汁が、言うほどそんなに高い温度を保持しているのか疑問はありますが、実験してみるとなるほど通常よりは糸は切りやすいと感じます。
話を戻しますが、納豆のネバネバは実際、お湯で流せば簡単に落ちます。熱湯ほどの高い温度なら簡単に落ち、それほど高温でない家庭で使われる位のお湯でも、水流の勢いと合わせて流すと意外と簡単に落とせます。
「お湯を沸かす。またはお湯が出てくるまで待つ」という手間が面倒くさいので(せっかちかな?笑)わたしはどうしても水に浸すという方法一択になるのですが、条件がそろっている(お湯がすぐに使えるとか)なら、「水に浸しておく」という時間を短縮することができます。
ただ、当然お湯を使うので、火傷しないように十分気をつけてくださいね。
実際、実用的なのは上記の二つです。おそらくこれらの方法で十分だと思います。
ちなみにこの方法、納豆メーカー大手のおかめ納豆のホームページにも書いています。下記はそのリンクです。
言い訳じゃないですけど、わたしはこのホームページを見る前から経験として知っていましたからね(笑)
で、これらとは別に、今回このことについて色々調べたり聞いたりした真しやかにささやかれている他の方法もいくつか試しています。
せっかくいろいろ試したので、これらについても少し書いておきます。/p>
味噌汁
先ほども出ましたが、糸を切れることで味噌汁は有名です。その味噌汁を使って簡単に洗い流せないという着眼点です。
これはまあ、ネバネバを簡単に落とせます。当然ですけどね(笑)
ただし、食事に絶対味噌汁が付いているならまだしも、そうそう都合よく味噌汁が手元にあるとも限りません。
それに、納豆のネバネバを流すために、わざわざ汁を残さなくてはいけません。あまり効率的とは言えなと思います。
お酢
ネバネバはお酢にも弱いと言われています。「スポンジに付いた納豆のネバネバは、お酢を混ぜた水を使えば簡単に流せる」というのは以前から聞いていた話です
確かに、この方法でも簡単に落とすことが可能です。水に浸しておく時間がないときなどは、この方法は使えるかもしれません。まあ、毎度毎度お酢を使うのはもったいないので、使いませんが(笑)
お酢は100均とかで売っているクエン酸でも代用ができるそうです。また、スポンジとかに付いたネバネバに対して、お酢を混ぜた水を入れた霧吹きで吹き付けてやると取れやすくなる、という方法もあるようです。ご参考までに。
バラン
バランとはお弁当によくある緑のギザギザしたあれです。この方法は「伊東家の食卓」という昔のテレビ番組で紹介されていたようです。
バランの片側には凹凸があり、そのあるほうを表にして指に巻きつけ、それを使って削ぎ落とす方法です。茶碗など表面がなめらかで凹凸がないものに適しています。
ただし、納豆の容器は納豆を混ぜやすいようわざと凹凸が施されており、この方法では凹の部分にあるネバネバを取るのには手間がかかります。
そして何より、面倒くさい。綺麗に取ろうと思ったら時間も手間もそれなりにかかります。
ですが、水といったものを使わずに取れるので、それらが無い環境では力を発揮するかな? などと思います。
ご飯
この方法は他の物にネバネバをくっつけて取り除く方法です。ちなみに手間がかかるため紹介すべきかどうか迷った方法です。もう一つ言えばあまり知られていない方法というか、わたしのオリジナルです(笑)
まず、納豆を食べます。そすれば容器にはネバネバしか残っていない状態になります。
この状態のときに、さらに少量のご飯を入れます。
そして納豆をかき混ぜるようにかき混ぜていくと、納豆のネバネバがごはん粒の方にくっついていきます。ネバネバが移ったご飯は食べてもいいですし、別の所に移してもいいでしょう。個人的には食べるの推奨です。
これを2、3回ほど繰り返せば容器のネバネバはかなり取れて綺麗になります。
最後に水などで軽くすすいで綺麗にすればネバネバは綺麗になくなります。本当ですよ? 一時期ほんとうにこうして食べていましたから(笑)
これにちょっと似た方法で、箸を使ってネバネバを一箇所に集めて処理するというも YouTube で見かけたことがあります。
ただ、まあ「簡単」ではありませんが(笑)
以上のような感じです。端的に言えば水に浸けて溶かしておけば簡単に落ちますよ、という話です。
まあ、これら以外にもいい方法があるかもしれません。でも水より効率的なのはなかなか無いと思います。
あ、最後に、「洗う」といえば洗剤で洗うことが多いと思いますが、納豆のネバネバの場合、粘りと洗剤が混ざると逆に粘りが取れにくくなるそうです。
これを使って洗剤の泡を長持ちさえるという裏技があるそうなのですが
ネバネバ自体は洗剤と混ざると水に溶けにくくなり、洗い流しにくくなるそすです。
要は「使いよう」ですよね。ただ「洗い流す」という目的なら逆に洗い流しにくくなるので、ご注意ください。