甘くてふかふかな黒豆納豆、牛若納豆の『黒豆納豆 弁慶』
京都には「牛若納豆」という納豆屋さんがありまして、当ブログでは同じみです。
創業が古い納豆屋さんのひとつで、明治十年創業とのことです。
明治10年は1877年ですので、今が2019年ですので142年前です。
ちなみに創業を記している納豆屋さんの中で一番古い納豆屋さんは天明8年 (1788)創業の「酒田納豆」こと加藤敬太郎商店さんなのだそうです。
なんと創業200年以上。すごいですね!
話を牛若さんに戻しますが、牛若納豆といえば、牛若丸をモデルとしたかわいらしいマーク。納豆で牛若といえば、こちらの納豆です。
牛若丸と言えば、連想するのは弁慶。牛若丸こと源義経の忠臣であり、「弁慶の立ち往生」「弁慶の泣き所」など、日本人には馴染み深いものです。
で、「弁慶」で「納豆」と言えば、今までは弁慶生誕の地と言われている和歌山県田辺市の納豆屋さん、碓井商店の弁慶納豆だったのですが。
この度、なんと、弁慶という名の納豆に出会いました。しかも作ってはるところは牛若納豆さんです。
それが今回ご紹介する納豆、牛若納豆さんの「黒豆納豆 弁慶」です。
牛若納豆「黒豆納豆 弁慶」
黒を基調としたパッケージ。月をバックとした五重塔と、橋の欄干。そして薙刀を持った凛々しい弁慶が書かれています。
弁慶は僧侶ですので、その僧衣から黒色のカラーイメージがあります(私感)。牛若納豆さんの黒豆納豆に「弁慶」という名称はぴったりすぎて、すばらしいです。
この欄杆は五条大橋を指しているのでしょう。五条大橋が牛若丸と弁慶が出会った場所。牛若と弁慶で真っ先に思いつく場所です。
しかも二人の出会いは夜。パッケージの満月の描写もナルホドです。
そういえば牛若納豆の牛若丸のマークは、この五条大橋で弁慶との決闘の時、ひらりひらりと欄杆を飛び交う牛若丸のよう見えます。非常に感慨深いものがありますね。
ちょっと見にくいですが、裏側の写真にちょこっと写っています。
包装のデザインの話はここらんで。肝心の中身を見てみます。
写真は長方形の形をしていますが、掛紙を外せば中に正方形のPSP容器が2つあります。写真はその1つです。
さっそく開けてみます。中にはタレとカラシが付いてます。
たれからしの製造は平群商店さん。
さらにその下、黒豆の納豆はこちら。
黒豆として抜群の知名度を誇る「丹波黒」の納豆です。
大きくツヤのある大粒の黒豆大豆。発酵の証である白い「被り」が、黒豆故によく映えて見えます。
そのまま食べてみると、豆はかなりやわらかい。
黒豆納豆は個人的には外皮が固いものが多いように感じます。実際、この納豆も外皮はちょっと固い感じがします。
ですが中は格別のふっかふっか。それでいて瑞々しい食感。このような食感は初めてです。
香りは品のある黒豆特有の香り。そして一緒に感じる納豆特有の少しひなびた懐かしい香り。
味は旨味豊富。特に甘みが強い。よい豆です。後味として瑞々しい清涼感があり、不思議な感じがします。これも初めての感覚です。
混ぜれば粘りほどよく、糸引きも「すっ」と伸びて良い感じ。
たれは関西風の甘めのたれ。からし付き。
全部混ぜて食べてみます。黒豆とたれが上手く合わさり美味。タレと大豆の味から少し甘く感じます。香りも良く、風味も豊か。
しかしこの納豆自体の味は、いろんな可能性を秘めているように感じます。デザート系のアレンジにとかに合いそう。塩やわさびも合うと思います。
初めてづくしの不思議な納豆です。でも美味い。
さすがは牛若さんの納豆です。大変美味しかったです。ごちそうさまでした。