かむほどに旨味増す美味納豆、エイコー食品の『ミニ鶴納豆』
昔話を少し。
以前にも書きましたが、関西でけっこう昔では納豆が売られていませんでした。
ですが決してまったく売っていなかったワケではなく、我が家ではどこからか納豆を買っていたのです。
わたしの記憶が正しければ、買っていた納豆は経木で包まれた納豆。今ではめずらしい経木も、当時は普通だったのです。
昔はよくここから納豆をつまみ食いしていました。
こっそり経木をめくり、中にある納豆をバレないようにちょっとだけ食べる。ちなみにバレていないと思っていたのですが、しっかりバレていたそうです。
そこから時代は変わり、PSP容器に変わっていったのですが、つまみ食いが出来なくなったなぁという記憶があります。
なかなか、しょうもない思い出ですね(笑)
で、PSP容器のころは関西のスーパーで納豆棚が増えた頃だと思います。前の記事で関西で大きな納豆棚を設置したのは関西スーパーとのことでしたが、当時わたしの家の近所には関西スーパーはなかったはずです。
さすがにだいぶん昔なので、どのスーパーで買っていたかはナゾなのですが、当時よく買っていた納豆は覚えています。
ひとつは関西ではど定番の「なっとういち」。これ知らなかったのですが関東ではほぼ見ないんですってね。全国どこでも売っていると思っていました。
そしてもう一つはエイコーさんの納豆。当時すごい独特のパッケージに惹きつけられました。
このエイコーさんの納豆は、高橋食品さんの鶴の子納豆と同じロゴが使われていたので、それでなおさら覚えていたのだと思います。このことは以前記事にもしています。
ちなみに当時のエイコーさんの鶴の子納豆、今は見つかりません。写真なら石井さんの七転納豆の記事で確認できます。さすがは石井さん!
当時のエイコーさんの鶴の子納豆は大粒で、他の納豆よりは量は少なく(通常3パックが2パック)お値段は平均より少し高めだったのですが、わが家は大粒派だったのでたまに買っていました。
ひょっとしたら、このような経験が今のわたしに繋がっているのかもしれません。両親に感謝かな?
今は見ないのですが、メーカーのホームページではその後継品のような大粒納豆が紹介されています。
ぜひ食べたいと思っていたのですが、なかなか機会に恵まれなかったのですが、ようやく食べることができました。
今回はその納豆、エイコー食品さんのミニ鶴納豆です。
エイコー食品「ミニ鶴納豆」
エイコーさんの大粒の納豆、ミニ鶴納豆。大粒なのにミニとは、これいかに?(笑)
この納豆、じつはわたしの中ではけっこうレアで、今まで1回ぐらいしか見かけたことがありません。
しかもその1回は、鶴橋駅おりてすぐの鶴橋商店街のひとつの商店でぽつんと置いていた一個だけ。なんでやねん。
やっと買えたどー。
見つけのは未だにブーム冷めやらない「奇跡体験アンビリーバボ」の下仁田納豆探しの延長線でスーパーの捜索範囲を広げたとき。
たまたまよった近鉄の若江岩田駅の近くのスーパー(というより市場?)、フレッシュシンワ。
リンク: フレッシュシンワ
いや〜、探してみるものですね(ちなみに肝心の下仁田納豆さんの納豆はまったく見つからず、ブームが落ち着くまで待つことにしました)。
で、肝心の納豆ですが。
フタを開けビニールを取ると、ふわりと香る納豆臭。美味しそうな予感がします。
豆は国産で大粒。明るい茶色。ところどころ赤めの色あり。
豆はもっちり。やわらか。大粒ならではのかみごたえも十分。
そのままの味は力強い豆味。後味すっきり、甘みもあり。
糸引きよし。粘りもよし。粘度もよし。
たれ、からし付き。たれも辛すぎず甘すぎず、美味しい。
全部混ぜて食べてみます。
かめばかむほど口の中に広がる豆味。そして、うまみ、うまみ。
たれと混ざることで豆の味が何倍にも増幅し、口の中いっぱいに広がる。
これ…、うまいぞ。かなりうまい!!
かみしめる度にじわりと広がる納豆のうま味。いつまでも噛んでいたい。ああ、飲みこむのごもったいない!
この納豆、ちょっと高いといっても100円ぐらいなんですよ。それで、この味、この美味しさ。
わたしは、そんな偉そうなこと言える立場じゃないのですが、「やってくれたなぁ」と思う納豆です。
めちゃくちゃ美味しかったです。ごちそうさまでした!
ちなみにホームページにある納豆屋エピソードは大阪の納豆屋さんならではの話で、ちょっとホロリとするいい話です。