わたしと納豆ごはん

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実は先進国⁉︎めくるめく大阪納豆の世界

7月10日は納豆の日です。

ですが今年はら新型コロナウィルスの影響でイベントを自粛する所も多いかと思います。毎年恒例だった小金屋さん主催の「てくてくマルシェ&納豆大直売会」も開催を見送られます。

そんな中、当ブログでも何か発信しようかと考えましたら、前から書きたかった記事を書いてみようかと思います。

そのタイトルは「めくるめく大阪納豆の世界」!

みなさんは「大阪と納豆」と聞いて、どう思いますか?「大阪人は納豆が苦手」なんて思っていませんか?

実はそうではないのです。最近では7割以上の人が「好き」と答えています。

たしかに大阪の納豆消費量はかなり低い時代もありました。ですがそれも昔。その時代から30年ほど経った今では、当時の4倍以上に増えています。

この理由はさまざまです。健康食・美容食ということや芸能人の影響、安さ・手軽さなどなど。そもそも大阪人は「食わず嫌い」な人が多かったと言われています。食べたら案外おいしかった、みたいな?

でもね、この変化には、大阪の納豆屋さんの力も確実にあったと思うのですよ。

大阪にも納豆を製造販売している会社はあります。先ほどの消費量の少ない時代から一途に頑張ってきた納豆屋さんがあるのです。

そして、納豆を売るには少々クセのある地「大阪」で納豆を売るため研究・努力をたくさんして、その結果が今へとつながっている……と、強く思うのです。

そのように研鑽された納豆が食べる大阪って、実は日本でも有数の納豆先進国ではないか?いや、そうに違いないと、地元贔屓的に思うワケなのです。

その大阪の素晴らしい納豆を作っている、大阪では有名な納豆屋さんを3社ご紹介いたします。

小金屋食品

小金屋食品「なにわら納豆」
小金屋食品「なにわら納豆」

納豆屋さんリンク:小金屋食品株式会社

まずは小金屋さんです。こちらは、さまざまなメディアで紹介されていますので、ご存知の方も多いかと思います。大阪の土佐堀に店を構える納豆専門の直営店「納豆BAR小金庵」は有名です。

こちらの納豆の特徴は「くせがない上品な納豆」です。

というのも、小金屋さんが追求したのは「納豆嫌いな大阪人でも食べられる納豆」。

納豆嫌いな人にはニオイが苦手な人も多くおられます。そんな納豆嫌いな大阪人にも食べてもらいたく研究・開発し、独自の製法でニオイ少なく、それでいてクセがなく上品な味わいの納豆を作ることに成功しました。

また納豆付属のタレにもこだわり、大阪人好みのだしの効いた白だしのたれ。それと、薬味やうずら卵といったトッピングも一つのカップに入ったトッピング納豆など、大阪人が好む工夫がもりだくさん。

また、天然のわらに自生している納豆菌を使った昔ながらの納豆「なにわら納豆」は小金屋さんの看板商品。こちらの納豆は大阪府より大阪産名品として認証されています。

わたしの知人もここの「The・逸品納豆」が今まで食べた納豆で一番美味しいと言っています。ちなみにわたしのオススメは、このなにわら納豆から、さらに「こだわり」と「想い」を込めて作られた絶品納豆「なにわら納豆 ~復活納豆職人金司の味~」です。

山口食品

山口食品「山口納豆」

納豆屋さんリンク:ぐりとよby山口納豆公式ホームページ|ぐりとよ by 山口納豆公式ホームページ

次にご紹介するのは山口納豆さんこと「山口食品」さん。元々は此花区豊能町に納豆工場があったのですが、現在は豊能町に一本化した納豆屋さんです。

豊野町とは大阪北部にあるとっても自然豊かな場所。水も空気もおいしい、のどかな土地です。

そこで作られる納豆は、豊野町のきれいな水(妙見山天然水)でつくられ、どれも絶品の味。その特徴は「濃厚で芳醇な納豆」です。

納豆が発酵熟成することで得られる独特の味。大阪生まれ大阪育ちの社長がこだわって作る濃厚で芳醇な味わいの納豆です。

この山口食品さんのこだわりはすごく、納豆を最も美味しいタイミングで食べてもらいたくて始めた工場併設直売所と近隣(北摂)地域限定の工場からの直送配達。そして納豆食べ放題がある納豆&大豆の専門レストラン「大豆食堂ぐりとよキッチン」を工場と併設して営業しています(土日・祝日のみ)。

そのこだわりの極めつけが、大豆、水、その全て豊能町産でできた看板納豆「豊能納豆」です。

こちらの納豆、基本は受注生産。直売所でもあまり置かれていない、あったらラッキーなレア納豆です。わたしもまだ出会っていません。

このような理由からか、こちらの納豆は大阪でも見かけることは少ないのですが「東能勢村わら納豆」や「山口納豆」は、ちらほら見かけます。

でも、もし行けるなら、直接直売所に行って購入されることを強くオススメいたします。

直売所の納豆は定番の「山口納豆」など、どの納豆も美味しいので、どれを買ってもいいと思いますが、ぜひとも食べてみてほしい納豆は「もなか納豆」です。いい意味で期待を裏切るすばらしい逸品。かなり美味いですよ。(レビュー記事は後日書きます書きました)

エイコー食品

エイコー食品「極光納豆」

納豆屋さんリンク:エイコー食品/OSAKAPRIDE 公式サイト/

最後にご紹介するのはエイコー食品さんです。こちらの納豆の特徴を一言でいえば「洗練された納豆」です。その全てが看板納豆「極光納豆」に現れています。

なにが洗練されているかといえば、すべてです。「すべてにおいて高いレベルでまとまっている」と言えてしまう納豆なのですです。

まず大豆がキレイです。これはおそらく大豆を粒の大きさまで厳選し、煮方もおそらくこだわっています。

納豆の発酵熟成にもこだわっていると思います。なんともいえないよい引きと粘り。かき混ぜるときに驚きました。

そして味です。あっさりしているようで豊かな納豆の味。いい所でまとまっています。

そして付属のたれとからし、それとしそのりたれです。ちがう味のたれが楽しめるだけでなく、全部いっしょに入れたも美味しい。どうなっているのでしょう?

なんて言えばいいのでしょうね。「極光」の名に相応しい磨きこまれた、洗練された納豆。全てにおいてレベルがひとつ高いところでまとまっている、こだわりの納豆…、といった感じでしょうか。

この納豆はそのままでも十分美味しいですが、きっとどんな料理にも合うと思います。大阪本町、靭公園近くにある納豆ご飯&創作料理専門店「※710」さんは、この極光納豆を使っています。

個人的には、ここの納豆は全て美味しく感じます。この極光納豆以外でおすすめは「ミニ鶴納豆」。大粒納豆でおどろくほど美味しく、それなのに値段がそれほど高くないという、信じられないような納豆です。

大阪の納豆は、すばらしい!

この3社以外にも高槻の手作り納豆、その名も納豆屋さんの納豆や、大阪に昔あった米沢納豆の名前を継承した「米ザワ納豆」を作っている納豆屋さん山重納豆さんなどがあります(残念ながら、これらの納豆はまだ食べていません)。

今回ご紹介した納豆は、ご覧のとおり三社三様の様相を感じられます。納豆を売るにはちょっとクセがある地「大阪」で、大手メーカーに負けじと、とても頑張ってきたきた成果の味だと感じています。

これだけ多様で、美味しい納豆が、大阪にはたくさんあるのです。これはもう「日本でも有数の納豆先進国」と言っても過言じゃないですよね?そうですよね?

個人的には、大阪を代表すると言われる土産、551蓬莱の豚まん、堂島ロール、りくろーおじさんのチーズケーキと肩を並べるのじゃないか? いやむしろ、推しています。

なので、大阪にお越しの際には、ぜひとも大阪の納豆も味わってみていただけたら、幸いです。

:追記】

今週のお題「納豆」だったのですね、記事を投稿した次の日に気づきました(笑)