ヤマダフーズの『義家納豆』と、納豆発祥の地および義家納豆の謎
出会いとは、いつ、突然、おこるのか分かりません。
先日、奈良の産地直売所に行き、そのついでに近くにあるドン・キホーテに行ったのですが
そこで何気なく見ていたら驚くべきものがあったのです。
納豆です。しかも昔ながらの藁包みの納豆です。
もう、びっくりしました。
しかも義家納豆。納豆発祥の地とも言われる秋田の納豆じゃないですか!
これはもう、即買いしました(笑)
ヤマダフーズ「義家納豆」
めずらしい藁(わら)で包まれた納豆。
藁包みといっても、藁は飾りで中の納豆はビニールで包まれているという納豆もあるのですが、こちらの納豆は藁の中に直接納豆が入っています。
納豆といえば、これですよね!
この義家納豆は、とにかく糸がすごい!わたしが藁から納豆を取り出した時、きめ細やかな糸がふわふわ舞う舞う。糸でも絹糸、いや天女の羽衣の糸か?(笑)
きめ細やかな糸がこれだけ出るのは、熟成がしっかり出来ているからでしょうか。確かに賞味期限ギリギリに食べたのですが…。
糸がこれだけ出るのに、粘り自体は通常より少し粘度があるかな?というほど。豆自体はしっかりしており、少々かき混ぜても崩れる心配はありません。
味はさすが藁包み、しっかりした納豆の味に納豆特有のほのかな苦味。そこのほのかに香る藁の臭い。豆粒も大きく食べごたえがあり、おかずになりそうな勢いです。
昔の納豆はこんなかんじなのかな~と悠久に思いを馳せながら、たいへん美味しく頂きました。
八幡太郎義家と納豆発祥の地
この義家納豆の『義家』とは源義家こと、八幡太郎義家のことです。
リンク:源義家 - Wikipedia
ちなみに、この伝承で出てくる八幡太郎義家は、鎌倉幕府を開いた源頼朝のご先祖様です。
この義家は、納豆発祥の伝説に深く関わっています。
『納豆発祥の地』には諸説あるのですが、その中の一つが秋田県横手市です。
そこでの伝承の中で、次のようなものがあります。
ひきわり納豆の本場とも言える秋田県には、納豆発祥の地であるという伝説が残されています。
ひきわり納豆って、どんな納豆? - 株式会社ヤマダフーズ|おはよう納豆
今から900年以上も昔、後三年の合戦のおり、八幡太郎義家軍が馬の背に乗せた俵詰めにした煮大豆を開けてみると大豆が糸を引いていました。当時、兵糧も乏しかったためおそるおそるそれを食べてみると、意外に美味しかったため、これを人々に広めました。これが納豆発祥の伝承です。
この横手市の金沢公園には「納豆発祥の地」の記念碑があります。一度は行ってみたいですね。
参照リンク:金沢は「かねざわ」と読みます - 株式会社ヤマダフーズ|おはよう納豆
義家納豆の謎
この義家納豆なのですが、そう簡単に手に入りにくいようです。
まず製造元であるヤマダフーズのHPで、商品一覧にもオンラインショップにも、どこにも義家納豆がありません。
リンク:株式会社ヤマダフーズ|自然の恵みを科学する おはよう納豆本舗
ですが、昨年の納豆フェスティバルでは売られています。
これは、いったいどういうことでしょう?
納豆フェスタより後に生産中止になったのでしょうか? それとも単に、あまり市場に出回らない商品なのでしょうか? まったくの謎です。
もし生産中止になったのなら、ぜひとも復活してほしいですね。