やわらか大粒の黒豆納豆、高橋食品工業の『国産黒豆納豆』
納豆発祥の地は実はいろんな所があります。有名なものは秋田県横手市。茨城県の水戸や、このブログでもご紹介している京北もそうです。
その発祥の地候補に、新たに滋賀県が加わりました。
これはいつもどおり石井さんのブログから知った情報から調べてみたのですが、16世紀ごろ比叡山延暦寺の門前町として栄えた滋賀県の坂本では納豆の製造が行われていたそうです。
参考記事:brandnewfunk.blog.fc2.com
16世紀と言えば、室町後期から安土桃山といった戦国時代。このような時代に納豆の製造が盛んに、しかも近江(滋賀県)で行われていたなんて驚きです。
さらに、このリンク先の情報によりますと
さらに近江の古い伝説では、湖東の百済寺に詣でた聖徳太子が帰途、横溝(現・湖東町)の民家で休息を取り、そこで馬の糧食だった大豆のあまりをわらづとに入れ、木の枝に掛けておいた。それが納豆になり、「横溝納豆」として知られるようになった
お豆腐ランド ― Land of A 1000 Tofus ― 坂本の大文字納豆所
「横溝納豆」はどうやら塩辛納豆のようですが(参考リンク:納豆の歴史について:納豆学会(Nattou Gakkai))、下の別のリンク先の記事によりますと、糸引き納豆でもちゃんとした記録として江戸時代には比叡山坂本だけでなく、近江八幡の長命寺、野洲篠原で作られていたとの話です。
参考記事:ameblo.jp
いや、これはかなりいいですね、おもしろい。納豆の文化や伝承がこんなに近畿圏にあったなんて!!
そうでなくても俵に詰めて納めて程なく粘りを生し、糸を引き、秀吉が食べてみるに美味であった
と、あの太閤秀吉が美味しいと食べていたそうです。
「太閤さんが食べていた」というだけでも、関西人のわたしは親近感が湧くというか、不思議と身近に感じる話なのでありました。
では今回の納豆のご紹介です。
最近は京都の納豆屋さんの納豆のご紹介ばかりですが、今回も京都の納豆屋さんの納豆です。
当ブログではすっかりお馴染み、鶴の子納豆本舗さんこと高橋食品工業さんの納豆、国産黒豆納豆です。
高橋食品工業「国産黒豆納豆」
高橋食品工業さんの黒豆納豆。
じつは、こちらの黒豆納豆は以前も食べていて、当ブログでもご紹介しています。
思い返せば、この記事で初めて黒豆納豆を食べたのですね、なつかしい。しかし記事が若いというか、なんというか、少々こっ恥ずかしい内容ですね。体がこそばゆい感じがします。
今回の納豆は大粒です。たれ・からし付き。
開ければ爽やかな香り。普通の大豆とはちょっと違う、黒豆独特のよい香りです。
中の大豆は少し潰れた感じがします。見た目通り豆はとても柔らかく、もっちりしています。舌ざわりもねっとり。
納豆の糸引きはまあまあ。混ぜれば粘りほどほど、粘度は程よいぐらいかな?
たれもからしも全部混ぜて食べてみます。
もっちりと柔らかく、風味が良い黒豆大豆が口の中に広がります。大粒大豆なのでうま味・甘みも十分感じられ、たれとの相性もいい感じ。
食べやすく美味しい納豆でした。ごちそうさまでした。